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交通事故セカンドオピニオンの法律相談
相談者「交通事故で既に弁護士に依頼しているのですが,セカンドオピニオンとして相談することは可能でしょうか?」
弁護士の回答内容
弁護士「はい,可能です。弁護士費用特約に加入されている場合は,事前に弁護士費用特約の保険会社に電話をして,事務所に相談に行く旨を伝えていただけると幸いです。」
弁護士の実務解説
1,弁護士のセカンドオピニオンは増える?
セカンドオピニオンという言葉は主に医療業界で使われている言葉です。
患者が適切な治療方法等を選択していくために,主治医以外の医師の意見を訊く・求めることです。
医療業界ではセカンドオピニオンは通常です。
弁護士も近年セカンドオピニオンを求められることが多くなっております。
①依頼している弁護士が動いてくれない・やる気がない・主張してくれない
②依頼している弁護士のやり方は間違っていないか・他にどのようなやり方が考えられるか
今後も弁護士のセカンドオピニオンというものは増えていくのではないかと予想されます。
2,弁護士のセカンドオピニオンの壁?
セカンドオピニオンを求める為に相談にきていただくことは推奨されるべきです。
他の弁護士の意見を聞いて,今依頼している弁護士と信頼関係を再構築していただくきっかけになっていただければいいですし,
逆に,今依頼している弁護士が通常ではないことを認識し,別の弁護士に依頼すべきではないかというヒントになればよいのです。
いずれにおいても,考えるきっかけになっていただければ幸いです。
ただし,セカンドオピニオンを求められた弁護士側は,受任事件の不当介入にあたると倫理違反になってしまうので,慎重にならざるを得ないのは事実です。
実際,一般的な法律見解やアドバイスはできますが,ある程度解決段階にまできている場合,結果は変わらないことが多いですし,今依頼している弁護士とよく話し合ったほうがいいですよと,という結論になることも多いです。
もっとも,依頼している弁護士が懲戒されてしまい事件がストップしてしまった場合等は,セカンドオピニオンを求められた弁護士側も,積極的に受け入れてくれる場合が多いと思います。
3,交通事故のセカンドオピニオンは弁護士費用特約を使用できる!
弁護士費用特約は1事故につき10万円の相談料と300万円の弁護士費用を補償する内容のものがほとんどです。
今依頼している弁護士の相談料が3万円くらいしかかかってないのであれば(なお,受任後は相談料はかかりません),残り7万円はセカンドピニオンを訊くための相談料として使用できるのです。
他の弁護士の見解を聞きたいというのであれば,まずは法律相談を予約してみるのは「あり」だと考えます。